eBay固定価格(Buy It Now)出品で“初動”を最大化するための時間戦略
「なぜ同じ商品を出しても人によって売れ行きが違うのか?」——その答えのひとつが、出品タイミングです。eBayの検索アルゴリズム Cassini は新規出品に約24時間の“ハネムーン期間”を与えます。ここで十分なクリックとインプレッションを獲得できれば、その後の表示順位が大きく変わります。この記事では、日本のセラーがBuy It Nowを出品する際に避けるべき時間帯と、その理由、そして実践フローを徹底解説します。
1 | 時間帯が売上に直結する理由
1-1 新規出品ブーストを無駄にしない
eBayコミュニティの公式回答でも「新規リスティングはBest Matchでバンプされる」と明言されています。つまり24時間しかないチャンスを“深夜帯”に消化してしまうと、ユーザーの目に触れないままピークを過ぎてしまいます。
1-2 インデックス遅延の罠
eBayヘルプには「検索結果に反映されるまで最大24時間」と記載があり、実際に半日以上遅れることもしばしば。狙った時間の2–3時間前、あるいは前夜に予約投稿しておけば、表示遅延を回避できます。
1-3 買い手が集まるゴールデンタイム
英系メディアやカナダ人セラーの調査では「平日よりも夕方〜夜、特に週末の夜間が最も反応が高い」と報告されています。国ごとの19–23時を基準にJSTへ変換し、ピークに新規ブーストをぶつけることが王道です。
1-4 定期メンテナンスを避ける
eBayは毎週水曜〜木曜の17–19 時JST(1–3 AM PT)に定期保守を実施する傾向があります。この時間帯に出品・大幅修正を行うと、画像が表示されない・検索に載らない等のリスクがあります。
2 | 日本時間で狙う・避ける時間帯
2-1 狙う時間
- 米国向け: 08–12 時JST(米国夕方〜夜)
- 欧州向け: 22–02 時JST(欧州夕方〜夜)
2-2 避ける時間
- 14–18 時JST(米国深夜/欧州早朝)
- 定期保守が多い17–19 時JST
※サマータイム込みで計算。豪州など他市場を狙う場合も、現地19–23時換算で同様に考えます。
3 | 実践フロー:日本セラーのための5ステップ
Step 1 ターゲット市場を決める
トレカやフィギュアは流通量が多い米国が主戦場。まずは「どの国の夜に合わせるか」を決定します。
Step 2 予約投稿を活用
Seller HubのSchedule your listingで予約すれば、ストア契約者は無料。$0.10を節約したい場合は、下書きを前夜に作成し、翌朝08 時に一括公開する手も有効です。
Step 3 24 hルールを逆算
米国ピーク(日曜21 時EDT)に検索結果へ完全反映させたいなら、前日土曜20 時JST頃までに出品完了が目安。初回からタイトル・価格・送料・画像を“完成版”で出すのが鉄則で、直後の修正は極力避けましょう。
Step 4 平日昼間はメンテナンス枠
新規ブーストが弱い時間帯は、既存リスティングの価格改定や写真追加に充てて品質スコアを底上げ。Cassiniは更新頻度も評価するため、無駄にはなりません。
Step 5 “毎日少量”でアルゴリズムを活性化
コミュニティ報告の通り「Daily Listing」を継続すると売上が安定しやすい傾向があります。古い出品は30日以内にEnd + Sell similarでリフレッシュし、新規シグナルを出し続けましょう。
4 | ケーススタディ:トレカストアの場合
米国バイヤー比率が8割のトレカ専門店なら、08–10 時JSTに毎日10件ずつ新規出品→週末だけ20件に増量、というリズムが効果的です。月末・月初の給料日直後は競合も増えるため、写真クオリティと即決価格で差別化を図りましょう。
5 | まとめ:時間を制す者がeBayを制す
✔ 避ける時間:14–18 時JST + 定期保守17–19 時JST
✔ 狙う時間:米国向け08–12 時JST、欧州向け22–02 時JST
✔ 予約+逆算でインデックス遅延を吸収し、ハネムーン期間を最大活用
✔ Daily Listingと30日リフレッシュでアルゴリズムに好かれる運営を
出品は“数撃ちゃ当たる”ではなく“当てにいくタイミング戦略”へ。今日からあなたの固定価格商品を黄金の24時間に送り込み、初動ブーストで売上を伸ばしましょう!🚀
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